黒燕の館

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ナーロッパへの案内 異世界モノにおける世界観

異世界モノが流行りだしてからずいぶんと経ちました。
今から異世界モノを書こうと思っても、世界観を作るのはなかなか難しいものでしょう。
かくいう私もその一人です。
というわけで、いわゆるナーロッパの世界観をまとめていきたいと思います。

あくまで個人的なものなので、独断と偏見に満ちている場合もあります。

1.ナーロッパの地理

主人公が住んでいるのは王国。王国の隣には敵である帝国が存在していると想定して考えてみましょう

王国

主人公が住む王国は、肥沃な平野や森林に囲まれた地域に位置していることが多いです。交通の要所や水源が豊富で、農業や商業が発展していることが考えられます。また、王国と敵対する帝国との国境には山脈や河川が存在し、天然の防衛ラインとなっている可能性があります。

帝国

隣国に位置する帝国は、広大な領土を持ち、異なる文化や民族が統治下にあることが考えられます。都市や城塞が点在し、強力な軍事力を持っているでしょう。帝国の地理は多様で、平野、山脈、森林、河川、海岸などが存在する可能性があります。

魔界

魔族が暮らす魔界は、現実世界とは異なる次元に存在するかもしれません。しかし、地球のような惑星に位置する場合、魔界は遠く離れた大陸や、不毛の地や火山地帯に存在する可能性があります。魔族の住む地は、暗くて険しい地形や奇妙な植物が生い茂ることが想定されます。

その他の種族の国

エルフやドワーフなどの異なる種族が暮らす国は、それぞれ独自の地理的特徴を持つでしょう。例えば、エルフは森林地帯に住み、自然と調和する文化を築いているかもしれません。ドワーフは山岳地帯の地下に複雑なトンネルを掘り、鉱物資源を豊富に持つ土地を選ぶことが考えられます。

未開拓の地

大陸の遠く離れた場所や、人々が踏み入れることのない危険な地域が未開拓の地として存在します。これらの地域には、未知の生物や秘密が眠っていることが想像されます。

 

2.ナーロッパの階級制度

主人公の住む王国には様々な階級が存在します。いくつか考えてみましょう。

王族

王や王族の一族が国を統治し、最高位の権力を持っています。

貴族

地方を治める領主や貴族が存在し、王国内で重要な役割を果たしています。彼らは領地を統治し、軍隊や家臣を従えています。

魔法使い

魔法が存在する世界では、魔法使いや魔法学者が尊敬される地位にあります。彼らは王国の軍事力や知識を支える役割を果たすことがあります。

騎士

王国を守る騎士たちが、武力や名誉によって高い地位を持っています。彼らは貴族の家臣や城の守備隊として働いていることが多いです。

聖職者

宗教の指導者や神官が、教会や寺院を運営し、信仰を支える役割を果たしています。彼らは社会的影響力があり、国民の精神面を支える存在となっています。

商人・職人

商業や技術を担う商人や職人があります。彼らは経済的な豊かさや文化をもたらす重要な役割を果たしています。

農民

農業が国の基盤を支える重要な産業であり、農民たちは食料生産や維持に貢献しています。彼らは封建制度の下で、領主や貴族に対して貢納や労役を行っています。

奴隷

王国には奴隷制度が存在し、彼らは最下層の階級とされています。奴隷は様々な労働や家事に従事していることが多いです。

 

3.ナーロッパの宗教

ナーロッパの世界では信仰の対象である神が実際に存在し、姿を現したり利益をもたらすします。この場合、宗教は以下のような特徴を持つことが考えられます。

神との直接的な関係

神が具体的に存在し、人々に利益をもたらすため、信仰はより直接的で実践的なものになるでしょう。神を信仰することで具体的な恩恵が得られるため、宗教は人々の生活に密着したものとなります。

祭祀や儀式

神が直接関与する世界では、祭祀や儀式が重要な役割を担うことが考えられます。神への感謝や祈りを捧げるための祭祀や儀式が行われ、人々はこれらの行事を通じて神とのつながりを感じるでしょう。

神聖な場所や遺物

神が姿を現すことがあり、その証として神聖な場所や遺物が存在する可能性があります。これらの場所や遺物は信仰の対象となり、巡礼地や宝物として大切にされるでしょう。

神官や聖職者

神と人々の間で仲介役を果たす神官や聖職者が存在し、神の教えや意志を伝える役割を担うでしょう。彼らは社会的地位や権威を持ち、宗教的指導者として重要な役割を果たすことが考えられます。

 

4.ナーロッパの技術

ナーロッパにはどのような技術が存在するでしょう。いくつか考えてみましょう。

鍛冶技術

武器や防具、農具などの製造技術が発展しており、様々な金属製品が作られています。

建築技術

城や住居、橋などの建築技術が発展し、安全で堅固な建物が建設されています。

水車・風車

水車や風車を用いた動力技術が存在し、穀物の挽き方やエネルギー生産に利用されています。

船舶技術

船舶の建造技術が発展し、海や大河を利用した交通や貿易が盛んに行われています。

農業技術

畑や畜産の手法が向上し、効率的な農業が行われており、食糧生産が安定しています。

医療技術

薬草や解剖学を基にした基本的な医療技術が存在し、病気やけがの治療が行われています。

魔法技術

魔法の研究が進んでおり、攻撃や防御、回復などの魔法が使われています。

通信技術

伝書鳩や魔法による遠隔通信が存在し、情報伝達が行われています。

 

5.ナーロッパの種族

ナーロッパはファンタジー世界のため、人間以外にも様々な種族が存在します。いくつか考えてみましょう。

人間

多くの主人公は人間であることが多いです。多様な文化や技術を持っており、政治や経済の中心となっていることが多い種族です。人間は身体能力や魔法の才能で他の種族に劣っていますが、その数の多さと知能によって現在の地位を手に入れたのでしょう。また、中には規格外の能力を持った存在もいて、彼らは天才と呼ばれています。

エルフ

長寿で魔法に優れ、自然と調和して暮らす種族です。森や自然豊かな地域での生活が多いでしょう。彼らはあまり他の種族との交流を好まないとされています。そのため主人公と関わりを持つエルフはしばしば変わり者とされるでしょう。

ドワーフ

山岳地帯で暮らす短身で頑丈な種族です。鍛冶や建築の技術に優れ、地中の財宝を探すことが得意でしょう。ドワーフが制作した武具は、作中でも大きな評価を受けていると思われます。また、彼らはお酒が大好きでアルコールへの耐性も強い場合が多いです。常にお酒を持ち歩いていて、酔っ払っているドワーフもいることでしょう。

獣人

人間に比べて身体能力が高く、獣の耳や尻尾、鋭い爪を持つといった特徴があります。知能に関しては他の種族に少し劣るとされる場合があります。また、作中で奴隷制度が存在する場合は、彼らが奴隷とされている事も多いでしょう。その背景には、獣人への差別や、過去の戦争で獣人が人間に負けたというものが考えられます。

魔族

身体能力や魔法の才能に優れた種族です。青い肌をしているとされる事もあります。彼らは魔界に住み、人間や他の種族と敵対している事が多いでしょう。彼らの住む魔界は荒廃した土地である事が多く、人間が住む肥沃な土地を欲しているのかもしれません。魔王を頂点としているとされますが、人間のような支配制度は存在せず、割と自由に生きているかもしれません。

スライム

駆け出しの冒険者でも容易に討伐できる雑魚モンスターとして扱われる場合が多いです。ゼリーのような体を持つとされていたり、もっとドロドロとした不定形である場合もあります。彼らは酸性の体を持つ場合があり、装備品を傷めたり溶かしたりしてきます。また洞窟や遺跡に潜んでいる場合、突然天井から降ってきて窒息させようとしてくる事もあります。

ゴブリン

人間の子どもくらいの大きさで、緑色の肌のモンスターとされています。彼らも雑魚モンスターとして扱われる場合が多いです。しかし、集団となったゴブリンは手強い存在として描かれる場合もあります。彼らは洞窟や遺跡などの暗い場所に住んでいるため、夜目が効くことでしょう。自分で道具を作成する事はできませんが、拾ったり略奪した道具を使う知能はあります。また体が小さく攻撃が当たりづらいため、彼らを舐めている冒険者は、数で押し切られて倒されてしまうでしょう。

ドラゴン

しばしば生物の頂点として描かれています。頑強な鱗は刃を通さず、並大抵の魔法では傷をつける事もできません。また、爪や牙による攻撃は一撃で致命傷となり、炎を吐けば町一つを壊滅させることもあります。彼らは知能も高く、人間の言葉を話す事もあります。ダンジョンの奥深くで宝を守る存在として出てくる事がありますが、そういったドラゴンはその場からあまり動かず、手を出さなければ脅威とならない事が多いです。

 

最後に

いかがでしたか? 少しはナーロッパへの理解が進むといいですね。

まだまだ書くことはたくさんありますが、とりあえず一度締めておきます。

今後も気が向けば、記事の更新なども考えています。

すばらしきナーロッパの世界はこれからも広がっていくでしょう。